10年サロンをやって気付いた“気配”の大切さ

リズムーンを始めて10年がたった。
ふと振り返ると、技術の勉強でも、メニューづくりでもなく、
いちばん育ったのは「気配」だった気がしている。

気配といっても、目に見えるものではない。
けれど、お客様がドアを開けた瞬間にすでに始まっている“最初の対話”のようなものだ。

香り、部屋に差し込む光の柔らかさ、
タオルの触れ心地、わたし自身の呼吸の深さ。
どれも言葉じゃないけれど、確かに空気をつくる要素になっている。

施術に入る前、お客様の背中を見ただけで、
「今日は胸が固いな」「呼吸が浅いな」と感じる日がある。
言われるより先に伝わってくるその気配が、
10年サロンをしてきて自然と育った感覚なのだと思う。

手技を磨くことはもちろん大切だけど、技術だけでは絶対に生まれないもの。
それが気配・・・
空間とわたしの気配が“共同作業”をしている感じ。

そして気配は、ごまかしがきかない。
わたしが焦っている日は、空気にそのまま出る。
穏やかな日は、部屋まで優しくなる。
サロンは生き物みたいに、セラピストの在り方を写し出す場所だ。

だからこそ、わたしは毎日、小さな習慣を積み重ねている。

香りを丁寧に選んで、タオルをゆっくり畳む。
お客様を迎える前に、ひと呼吸だけ深くすること。

そのひとつひとつが、空間の気配を整え、
お客様が「ただいま」と言えるような場所をつくっていく。

10年経って気づいたのは、
施術の上手さより、何かを説明するより、
“気配”の質こそが人を安心させ、心を開かせるということ。

これからも、手技と同じくらい、
わたし自身と空間の“気配”を育てていきたい。
リズムーンが、誰にとっても“自分に還る場所”であり続けられるように。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

リズミカルボディ®セラピスト / オイル美容家
AEAJ アロマテラピーアドバイザー
顔タイプアドバイザー1級
第8回ミセス日本グランプリ ファイナリスト

2015年に東京・小平市花小金井でリラクゼーションサロン「Rythmoon(リズムーン)」を開業。オーガニック精油と植物オイルの専門知識を活かし、お客様に合わせて調合するオーダーメイド施術を提供している。リズミカルボディ®やアロマ資格を基盤に幅広い美容知識を磨き、これまで多くの施術を担当。「深く癒される」「自分に戻れる時間」などのお声をいただき、口コミをきっかけに遠方から来られるお客様も増えている。