なぜ私はセラピストを続けているのか 〜がんばる人ほど、緩む練習がいる〜

オイルを手に取っている写真

私はずっと、真面目で努力型のタイプだった。
中高は女子校だったのだが、校訓が健康、真面目、努力。
もともと真面目型に加え、そういう価値観以外を知らない世界で生きてきた。
もちろん、それ自体は今でも大切な土台だと思っている。

ただ同時に、気づけばずっと「がんばり続ける状態」が当たり前になっていた。

休んでいるつもりでも頭は動き続け、体の力が抜けない。
疲れているのに回復しきらない。
そんな状態が長く続いていた。

あとから分かったのは、これは意志の問題ではなく、自律神経が休めていなかったということだった。

がんばりすぎる人の体に起きていること

がんばることが得意な人は、交感神経(活動モード)が優位な時間が長い。

集中できる
責任感が強い
やり切れる

これは大きな長所。
ただ、そのまま走り続けると「緩め方」が分からなくなる。

ブレーキの場所が分からない車みたいな状態になる。

・寝ても抜けない疲れ
・常に頭が動いている感覚
・力が抜けない体

これは珍しいことではなく、がんばりすぎる人によく起きる反応。

なぜ緩む練習が必要なのか

世の中には「努力の方法」はたくさんある。
でも「緩む方法」はあまり教わらない。

だから、がんばり屋さんほど
緩むことを練習する必要がある

緩むのは怠けることではない。
回復のための技術。

自律神経はスイッチ式ではなく、調光ダイヤルみたいなものだから、少しずつ落とす練習がいる。

呼吸
タッチ
香り
温度
リズム

こうした要素で、神経はゆっくり落ち着いていく。


施術は「脱力の再学習」になる

正直に言うと、私は最初から「人を癒したい」という理想だけでセラピストを続けてきたわけではない。

むしろ、自分が緩みたかったのだと思う。

施術の時間は不思議だ。

触れているのは相手の体なのに、
自分の呼吸も整っていく。
手のリズムに合わせて、自分の神経も静かになる。

癒しているようで、癒されている。

これは気分の話ではなく、体の仕組みでも説明できる。
人の神経は、安心したリズムややわらかいタッチに同調する性質があるからだ。

施術は、誰かを変えるための時間というより、
神経を脱力モードに戻す再学習の時間だと思っている。

がんばる才能がある人ほど、リラックスが必要

がんばれることは才能。
でも、回復できることも同じくらい大事な才能。

がんばりすぎる人ほど、リラクゼーションは甘えではなく必須のメンテナンスになる。

私は今、
「もっとがんばれる体」ではなく
「ちゃんと回復できる体」 を目指すケアを届けたいと思っている。

緩むのが苦手な人ほど、整う余地がある。

それを一緒に練習する時間として、施術を続けている。


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この記事を書いた人

リズミカルボディ®セラピスト / オイル美容家
AEAJ アロマテラピーアドバイザー
顔タイプアドバイザー1級
第8回ミセス日本グランプリ ファイナリスト

2015年に東京・小平市花小金井でリラクゼーションサロン「Rythmoon(リズムーン)」を開業。オーガニック精油と植物オイルの専門知識を活かし、お客様に合わせて調合するオーダーメイド施術を提供している。リズミカルボディ®やアロマ資格を基盤に幅広い美容知識を磨き、これまで多くの施術を担当。「深く癒される」「自分に戻れる時間」などのお声をいただき、口コミをきっかけに遠方から来られるお客様も増えている。